ページ最終更新日2007年01月18日

カタログ抜粋(GT-Bオートマチック車関連のみ)

 

「全性能向上」をテーマにグレードアップして"BOXER MASTER-4"誕生。

 コンパクト、低重心。そして高回転まで極めてスムーズな 回転バランスを誇るスバル水平対向エンジン=BOXERは大幅なグレードアップを図り、新たに"BOXER MASTER-4"とネーミングされました。
 何よりも市街地から高速道路までスムーズ&スポーティな走りが愉しめるよう、たんにトルクピークを高めるのではなく、十分な低中速トルクを 確保しながら高回転までトルクの盛り上がりを体感できるようチューニングされています。さらに大幅な燃費向上を達成。動力性能だけでなくすべてにバランスよくクオリティアップしているのが特長です。

 

GTワゴンの頂点へ。2ステージ・ツインターボは280ps/260psに
[3リットルクラスのNAエンジンを凌ぐ質感とパワー。260ps仕様]

 

 スポーティエンジンの基本であるコンパクト、軽量、低重心を誇るスバル水平対向4気筒。その究極として3リットルクラス のNAエンジンを凌ぐ加速性能と滑らかな質感の実現をめざしました。まず、圧縮比アップや吸排気系を改良し260馬力へと最高出力を高めるとともに、 発進直後の加速性能およびシングルターボ領域からツインターボ領域へ移行する際のスムーズさをいちだんと向上。さらに5000回転以上における 気持ちのよい吹け上がりを達成。あくまでも上質でありながら力強さに満ちた走りを体感できます。

 

BOXER MASTER-4

BOXER-4エンジンのMASTERPIECE(傑作、名作、代表作) としての自信を表明するためにネーミングしました。また同時に、MASTERの1文字ずつには次のような意味も込めています。
Matured(熟成した)/Advanced(進化した)/Sporty(スポーティな)/Torque full(トルクフルな)/Economical(経済的な)/Reliable(信頼できる)

スバル独自の[4WDシステム+ABS]がその走りの基本です。
まず、いつでも、どこでも安心して走れるように。
レガシィは「4WD+ABS」を選びました。

 雨、雪、ダート、横風…。ハンドルを取られたり、タイヤが スリップして、ヒヤッとさせられる路面状況は日常の様々なシーンでやってきます。もちろん高速になればなるほど、その状況は深刻になります。 4つのタイヤで路面をしっかりグリップする4WDは、そんなハッとする時に威力を発揮し安定して走行できます。そして、急ブレーキを踏んでも ホイールロックを起こさず姿勢を乱すことなく止まることができ、しかもステアリング操作が効くABS。レガシィは、この「4WD」と「ABS」を両方 合わせて持つことによって高度な走行安定性と制動安定性を実現しています。レガシィにとって「積極安全性=アクティブセイフティ」の基本がここにあるのです。

さらに走る愉しさと安全を両立するために。独自の「水平対向 エンジン&シンメトリー4WD」。
 レガシィの走りの良さは、スバル4WDの良さといえます。
 軽量・コンパクト・低重心な水平対向4気筒エンジンを中心に、エンジン、トランスミッション、プロペラシャフト、リヤデファレンシャルを一直線に、 しかも左右対称に配置した独自のメカニズム。それは前後・左右の重量バランスに優れていることが他の4WDとは異なる最大の特長です。
 その理想的な重量配分から生まれる軽快なハンドリングが、いざという時の走行安定性にアドバンテージを発揮。スポーティで愉しい走りを満喫できます。

VTD-4WDシステム/不等&可変トルク配分電子制御4WD

 4WDならではの高い走行安定性はそのままに、よりスポーティ&ナチュラルな旋回性能を実現するハイパワー4WD のためのメカニズムです。通常はセンターデフによって前輪35/後輪65の比率でトルクを配分。低μ路やコーナリングでタイヤのグリップが低下した 場合、電子制御により瞬時にトルク配分を最適にコントロールします。

 

4センサー4チャンネルABS 4WD全車に標準装備。

 4WDのために専用開発した4センサー4チャンネルABS 制動時にコンピューターにより4輪のブレーキ油圧を制御し、車輪のロックを防ぎ、制動安定性とステアリングによるコントロール能力を確保するABS。 これを4WD全車に標準装備しました。とくに4WDとのマッチングを図り専用に開発されたレガシィの4センサー4チャンネルABSは、4つの車輪 それぞれに独立した車速センサーと制御バルブを持ち高度な制御を行います。

ABS装着車
 急ブレーキを踏んでもタイヤのロックを防ぎます。またハンドルを切りながらブレーキングしても操舵性が確保でき、万一の危険を回避することができます。

ABS非装着車
 急ブレーキを踏むとタイヤがロックしやすくなります。タイヤがロックしてしまうとハンドルが効かなくなり、制動安定性も失われます。

 

カーゴネット

 急制動時に、カーゴルームの荷物が室内に飛び込むのを防ぐために、 キャビンとカーゴルームを仕切るネットです。レガシィは、リヤシートバックレストに内蔵し、カーゴスペースの変化に応じてセットできます。

 

 

可倒式リヤシートピロー

リヤシートピローは、そのまま折り曲げるようにして格納できますので、シートアレンジがたいへん容易になりました。

 

カーゴゾケット
 アウトドアでの電源として、カーゴルームに使いやすいソケットを用意しました。

カーゴフック
 カーゴルーム内の荷物をネット等で固定するためのフックです。
 

リヤシートベルト自立式バックル
 リヤシートベルトに自立式バックルを採用し、シートアレンジの際のシートベルトの扱いを容易にしました。
 

トノカバー
 カーゴスペースをブラインドしてプライバシーを守ります。
 

サブトランク
 カーゴスペース下にカーケア用品やツールをすっきり収納できるスペースを設けました。

 

側面衝突安全性を強化したクラッシュセイフボディ。
 BOXER縦置き、左右対称のパワートレーン レイアウトを持つレガシィは、衝突エネルギーを吸収するフレームを無理なくストレートに配置することにより、高い衝突安全性を確保してきました。 そして、世界トップレベルの安全性を目指して、とくに側面衝突への対応を徹底。2重センターピラーの強化、ドア内衝撃吸収材追加、リヤドアキャッチャー 構造の採用などにより、米国側面衝突安全基準レベルをクリアする性能を実現しました。

リヤドアキャッチャー構造の採用。
 リヤホイールアーチ部に設けたピンとドア下部のラッチによってドアを支え、側面から衝突してくるクルマを受け止めるドアキャッチャー構造を 新たに採用しました。またリヤドア内のサイドインパクトビームもドアヒンジからドアキャッチャーへかけて斜めに配置する構造を採用し、強化を図りました。

 

運転席SRSエアバッグ全軍標準装備。
 デュアルSRSエアバッグ+プリテンショナー付フロントシートベルトをオプション設定。
万一の事故に際し、シートベルトの補助的装置として乗員の頭や胸などへの衝撃を吸収する運転席SRSエアバッグを全軍標準装備。さらに、運転席に 加え助手席にもエアバッグを装備する、デュアルSRSエアバッグ"そして側面衝突時の安全性を向上する“フロントシートSRSサイドエアバッグ” をメーカー装着オプションとして設定しました。なおデュアルSRSエアバッグ装着車には、衝撃を受けた際にシートベルトを強制的に引き込んで乗員 拘束のタイミングを早めるプリテンショナー付フロントシートベルトを採用しました。またステアリングホイールには、スポーツドライビング時の 機能性を重視したMOMO製エアバッグ内蔵タイプも用意しました。

@運転席SRSエアバッグ(作動イメージ)

AデュアルSRSエアバッグ(作動イメージ)(メーカー装着オプション)

Bプリテンショナー付フロントシートベルト(作動イメージ)

Cプリテンショナー機構説明図

DMOMO製ステアリングホイール[運転席SRSエアバッグタイプ]

EMOMO製ステアリングホイール[デュアルSRSエアバッグタイプ]

 

高い完成度を誇る高剛性

 


ロングストローク4輪ストラットサスペンション
 「安心感に支えられたスポーティさの追求」をテーマに開発され、十分なホイールストローク量と高い剛性を備えたレガシィ伝統の4輪ストラットサス。 これを基本に完成型をめざし、強化されたエンジン性能に見合ったシャシー性能の向上をレガシィィに求めました。リニアコントロールバルブダンパーの 動きをいちだんとしなやかに。4WD車はリヤストラット径やスタビライザー径をアップして剛性をさらに強化。定評ある安心感と走りの愉しさを磨き上げました。

究極を手にいれたビルシュタイン倒立式ストラット。(GT-B)
 2.0リットルターボのハイパワーを余裕をもって受けとめるシャシー性能を求めてビルシュタイン社と倒立式ストラットを共同開発。量産車としては 世界に例のないいわば「究極のストラットサス」をレガシィにあたえました。ビルシユタイン社が誇る「倒立式」ダンパーは横剛性を飛躍的に向上することが 可能であり、通常のダンパーと比較して3倍以上の剛性アップを実現しています。さらに、剛性向上により横力を受けながらストロークする際にもフリクションが発生 しにくく、緻密な減衰動作が可能となるため、操縦安定性と乗り心地がきわめて高度な領域で両立されます。その走りは、市街地、ハイウェイ、ワインディング とあらゆる走行条件においてまさに精密機械のような緻密な動きをドライバーに伝達。大きな安心感とともにクルマを意のままに操ることの気持ちよさを愉しむことができます。

 

 GT-Bは17インチ専用タイヤ装着。
 GT−B専用に開発した215/45ZR17タイヤ「ポテンザREO10」タイヤを採用。わだち路でのワンダリングやハーシュネスを排除し、快適性と高性能なパフォーマンスを両立しています。
 

4WD全車に4輪ディスクブレーキ採用。
GT-Bはディスク径アップ。
 エンジン性能の向上にともないそれに見合った制動性能を確保するために4WD全車に4輪ディスクブレーキを採用しました。またGT-Bには2ポットキャリパー 付16インチフロントベンチレーテッドディスク、15インチリヤディスクブレーキを搭載。さらにフロントスカートにブレーキ冷却用のエアインテークを設け、 対フェード性能を飛躍的に高めました。

 

質感を高める振動・静粛性の向上。
 遮音強化をはじめDOJ付プロペラシャフトの採用(GT-B、 GT、250T)、フロントアクスル低フリクションジョイントの採用(4WD・AT車)、ドア2重シール強化、 タイヤロードノイズ低減など大幅な静粛性向上を図りました。

 

E-4AT=7ポジション電子制御4速フルオートマチック。
 滑らかな変速フィールと意のままにパワーを引き出せる高度なリニアリティを持つ電子制御AT・セレクトレバーのスイッチで、シフトパターンが異なるパワー モードの選択が自在にできるほか、雪道発進で効果的なスノーホールドモードも備えています。

 

■BOXER MASTER−4エンジン性能曲線

 

4面図(GT-B)単位:mm



 

■エンジン主要諸元

型式・種類

水平対向4気筒[BOXER MASTER-4]

EJ20

2.0 4カム16バルブターボ

DOHCターボ

内径×行程(mm)

92.0×75.0

総排気量(cc)

1994

圧縮比

9.0(260ps)

最高出力(ps/rpm)[ネット]

260/6500

最大トルク(kg-m/rpm)

32.5/5000(260ps)

燃料供給装置

EGI(マルチポイント・インジェクション)

燃料タンク容量(リットル)

60

燃料種類

無鉛プレミアムガソリン

*EGI=電子制御燃料噴射装置

■エンジン出力表示にはネット値とグロス値があります。 「グロス」はエンジン単体で測定したものであり、「ネット」とはエンジンを車両に搭載した状態とほぼ同条件で測定したものです。同じエンジンで 測定した場合、「ネット」は「グロス」よりも15%程度低い値(自工会調べ)となっています。

 

■変速比・減速比

駆動方式

4WD

エンジン

2.0 4カム16バルブターボ

変速機形式

E-4AT:前進4速、後退1速

変速比(第1速)

2.785

変速比(第2速)

1.545

変速比(第3速)

1.000

変速比(第4速)

0.694

変速比(後退)

2.272

減速比

4.444

E-4AT=7ポジション電子制御フルオートマチック

 

車名・型式

スバル・E-BG5

車種

4WD

2.0 4カム16バルブターボ

GT-B

E-4AT

■寸法・重量

全長(mm)

4680

全幅(mm)

1695

全高(mm)

1490

室内長(mm)

1955

室内幅(mm)

1415

室内高(mm)

1190

ホイールベース(mm)

2630

トレッド[前](mm)

1470

トレッド[後](mm)

1460

最低地上高(mm)

160

車両重量(kg)

1460

乗車定員(名)

5

車両総重量(kg)

1735

■性能

最小回転半径(m)

5.6

燃料消費率
(km/リットル)

10・15モード燃費
(運輸省審査値)

10.2

60km/h定地走行燃費
(運輸省届出値)

16.9

■ステアリング

歯車形式

ラック&ピニオン

ギヤ比(オーバーオール)

16.5

■懸架装置

前輪

ストラット式独立懸架

後輪

ストラット式独立懸架

■制動装置

主ブレーキ形式

2系統油圧式(倍力装置付)

前ブレーキ

ベンチレーテッドディスク

後ブレーキ

ベンチレーテッドディスク

駐車ブレーキ形式

機械式後2輪制動

■モード走行時における燃料消費率の表示は、 順次「10モード」から「10・15モード」に切り替わります。「10・15モード」は都市内高速走行等が加味されているため、同じ車両で測定した場合 「10モード」より平均的には10%程度高い値(自工会調べ)となります。なお、これらの燃料賞比率は定められた試験条件のもとでの数値です。 したがって、実際の走行時には、運転条件、習慣および整備状況等により燃料消費率が異なってきます。