さて、コントラCを出す方法はまだあります。
それは「Cマシン」と呼ばれるものです。
これは第4弦を延長してCまで出そうというものです。
指板の第4弦の部分だけを糸巻きやスクロールの上あたりまで延長して
そこにCマシン専用の特別長いE線を張ります。

Cマシンにも種類があって、
木管楽器のキーのようなものがついているもの
可動式のストッパーがついているもの
「C#,D,D#,E」の半音ずつストッパーがついているもの
Eのところだけにストッパーがついているもの
といろいろあります。

Cマシンの最大の長所は、開放弦を変えられるということでしょう。
開放をDに設定しておけばDからの跳躍はなんともありません。
短所は、スクロールの部分まで手が届いて糸巻きの上から押さえられる人
じゃないと使いこなせません。

もう一つ長所、それは「4弦である」ということです。
当たり前のことなのですが、前回ご紹介した5弦バスはボディが大きくなるため、
高音を多用するソロ演奏には向きません。
「高音も出したいが低音も出したい」
そこでCマシンの登場です。
ソロベーシストではエドガー・メイヤー氏、ロン・カーター氏などが使用しています。

Cマシンのオケでの使用はアメリカのオケなどで見かけることがありますが、
日本やヨーロッパでは5弦バスの方がポピュラーなようです。


次回はコントラCの第3の方法です。皆さん、わかりますね?