お待たせしました。前置きが大変長くなりましたね。いよいよ5度調弦です。
私の5度調弦は上からA-D-G-C。

A-ソロ調弦用のA線
D-オケ調弦用のD線
G-ソロ調弦用のFis線を半音上げる
C-5弦バス用のH線を半音上げる

「コントラCその1」で書いたように半音上げるのは特に問題になりません。
私の楽器は小型なのでむしろちょうどいいくらいです。
第1弦にソロ弦を張りますがA線はA線として扱います。
「D管」状態ではありません。これで「絶対音感」の問題は解決。
そして楽に高音が出せます。
第4弦にC線を張ることで5弦のようにボディが大きくならず、
しかもCマシンのようなわずらわしさもありません。
これで4弦で「宇宙を感じる」ことができます。

いい事尽くめの様ですが、そんなに甘くはありません。
調弦間隔が5度ということは1本の弦で担当する音が増えるのです。
具体的に言うと
D線で少なくともGisまでカバーしなければ隣のA線へいけません。
全ての弦で4thポジションまで頻繁に使います。
5弦バスを使ったことがある方はお分かりになると思いますが、
ふつうC線でGまで出しませんし、
4弦でもE線でHまで使うことはあまりありません。
ところがこの5度調弦、C線でB♭までしょっちゅう使います。
4度調弦の時とはポジションチェンジに関する観念を
完全にかえてしまう必要があります。