5度調弦の弱点は3度の動きです。
3度とはCE(長3度)やDF(短3度)の事です。
例えばヘ音記号の中にあるCEは
4度調弦なら1stポジションの2,1ですが、
5度調弦だと2ndポジションの4と1stポジションの1になり、
ポジションチェンジが必要になります。
3度の動きは音楽的に基本的なものですから、
CECECEと連続で速い動きなどはよくあります。
その対策としては

@2ndポジの4と1stポジの1を指を伸ばして無理やりとる
A2ndポジの4と1stポジの1をピボットを使ってすばやくポジションチェンジする
B第3弦G線上でCを0(親指)で、Eを3でとる

などの方法があります。
私は楽器が小型なので@の方法を使う事ができますが、
普通サイズでは無理だと思います。
D#F#D#F#の場合は
ハーフと1stでAの方法をとることが多くなります。
@は届きませんし、Bはハーフで親指という姿勢に無理があり、難しいでしょう。
ただ、G線上では可能ですので場合によって使い分けます。

このように3度に関してはいろいろ工夫する必要があり、苦労させられています。