NPO武生サロン 第1回目  
ゲスト  柴野 千栄雄
さん(劇団たけぶえ代表)

サロンの内容は  →  こちらです。

夢は小説家

 文章を書くのが好きで小説家になろうと思っていた。19歳の頃、「劇団の脚本を書いてほしい」という友達の言葉に誘われて演劇に関わるようになった。(ちなみに、その友達はすぐにやめたらしい…。)一時はプロを目指したこともあった。プロの後を追いかけていた。

ヨーロッパのアマチュア演劇に目からうろこ

 劇団で外国に行くこともあり、その中で特にヨーロッパで出会った「地域に根付いた演劇」に目からうろこの思いだった。多文化社会の発展の中でヨーロッパではアマチュア演劇が地域に根付いていたのである。
 ヨーロッパでは、プロは演劇を鑑賞者に見せる商品として創り上げていた。そして、アマチュア演劇は生活を楽しむために存在していた。また、地域とのコミュニケーションとることで文化を地域に根付かせいているのであって、演劇は、陶芸や絵画、俳句などと同様にその手段の一つとして存在していたのである。そうして、劇団たけぶえも軌道修正した。演劇は結果ではない。過程が大切なのだ。公演することで地域とのコミュニケーションをとり地域の文化に影響を与えるのだと。そうして、市民参加型の市民劇場への思いを募らせ始めた。

演劇は豊かな生活を送るための一つの手段

 1回でもいいからお芝居を経験することで演劇に関心を持ってもらえる。下手でいいから関わってもらえることで、今後も協力を得られる。今年、国民文化祭において武生は「演劇」の会場になっているが、このスタンスで実施していきたいと思っている。
 演劇を称するとき、それは東京で行われているものだけではなく、いろんな地域で行われている演劇を統合して日本の演劇なのである。
 1987年オランダで開催された「第18回IATA会議/国際アマチュア演劇フェスティバル」において参加国数40数国のうち演劇した18カ国に選ばれ「水仙」を発表し、また、「多文化社会の発展」をテーマに書いたレポートがケーススタデイでとりあげられた。(その当時、「武生始まって依頼の快挙」として注目を浴びた。)その頃から、市民ミュージカルとして一般市民の参加を募集し係わってもらうようになった。演劇を理解してもらう、演劇の楽しみをわかってもらう、つまり創って行く過程を重要視した。演劇は生活を豊かにする手段の一つである。たけぶえの持っている演劇に関するノウハウを一般市民の人にも提供して生活を豊かにする手段の一つとしてほしい。なぜNPO武生に加盟したのかにもつながってくるが、いろんな人と係わり交流することで、たけぶえの特殊性を提供して、そしてそれがたけぶえにもフィードバックされると思っている。

子ども達へ未来を託す

 何年間か続けた市民ミュージカルから小中学生を対象とした「たけのっ子劇場」へ転換した。子供のほうが効果的だと考えたので。昔から学校では読み書きそろばんは熱心に教えるけれど、表現方法は教えていない。相手に思いを伝える、自分の思ったことを正確に伝えるなど話すことの技術(デイベート)は大切。言葉によって相手を説得するというこは民主主義の根幹にかかわる事だ。

最後に

 演劇のイメージをそれぞれ持っていると思うが、誰でもができるようになるといいなあと思っている。自分の思いを自分の言葉で伝えるということに演劇はその一助となると思っている。そしてその言葉は美しい日本語で話してほしい。日本語には豊かな表現があるから。

◎美しい日本語で話をしたい!!方はぜひ劇団たけぶえ 代表柴野千栄雄さんまでご連絡下さい。