3.学級・学校経営/行事イベント指導/
TOSS福井 竹内正宏
演技指導の原則10か条
私は大学で児童演劇をやっていました。
教師になってからの私の学級の劇はいつも好評でした。
指導の際の原則を10こにまとめてみました。 (C)TOSS福井
(原則1)セリフは舞台の前(観客に近い場所)で言わせよ。
観客は10m(または20m)離れたたところにいる。できるだけ観客に近い場所で言わせ、
セリフが伝わるようにする。
(原則2)セリフは客席に向かって言わせよ。
客席に向かって言わせた方が、声が通りやすい。ただし最後まで客席を向いたままだと
本来誰に向かって言うセリフなのかわからない。そこで、次の原則を使う。
(原則3)セリフを言い終わるときに本来の相手を見させよ。
(原則4)まず動き、次にセリフを言わせよ。
動きがあると観客の目はそこへ行く。そこでセリフを言わせるのである。一歩前に出て言わ
せるのもこの原則に当てはまる。セリフが次々と続くが、誰が言っているのか分からないと
いうのは指導者の責任である。
(原則5)セリフを言わないときはセリフを言っている方を見させよ。
これで観客はどこを見たらよいのか自然に分かる。また、舞台に一体感も生まれる。
(原則6)観客にお尻を向けさせるな。
(原則7)動きにデフォルメ(誇張)を使わせよ。
観客は離れたところにいる。少し大げさなぐらいでちょうどいい。
(原則8)動きに個性を出させよ。
登場人物に個性がないのは見ていてつまらない。また、個性ある動きををデフォルメさせると
うんとおもしろさが増す。
(原則9)舞台は広く使わせよ。
広い舞台をめいっぱい使わせた方が見ていて面白い。
(原則10)場合によっては小道具を使わせよ。
小道具は演技を補ってくれる。ただし、無理に使わせる必要はない。
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