公開授業「ミニ新聞の作成を通して自分の考えをまとめ発表しよう」

 

  日  時:2000年10月25日13時〜13時50分

  場  所:福井県立鯖江高等学校情報教育室

  授業者:三川智央

 

1.題材名 「ミニ新聞の作成を通して自分の考えをまとめ発表しよう」

                 (現代文の授業の発展学習)

2.題材の目標

(1)現代文でこれまで行ってきた評論文を題材とする授業の発展形として、自ら問題を設定し、それを多面的に考察、意見をまとめ発表する力を総合的に育成する。

(2)情報収集や編集紙面において、コンピュータや情報通信ネットワークを積極的に利用することで、情報技術の習熟を図る。

(3)情報収集の段階で、新聞・書物・TV・インターネットなどを通して得た情報を選択し批判的に受容する姿勢に注意させる。

3.題材について

現代文の授業では、これまで評論や小説を題材に読解中心の授業を行ってきた。しかし、実際に現代社会に関わっていく上では、読解力や教科書教材の中の狭い知識だけではなく、より広い視野に立った問題意識と考察力、および自己の意見を表現する力が必要となってくる。その点で、新聞作成という形式は、「問題設定」→「情報収集・選択」→「記事作成」→「紙面編集」→「相互評価」という一連の作業の中で、言語的な学習だけでなく、考察や表現を含む学習が総合的に行えるというメリットを持っている。また、情報収集や新聞作成の段階では、コンピュータや情報通信ネットワークの利用が進みつつあり、それらの利用を通してコンピュータ・リテラシーやメディア・リテラシーといった教育への対処も可能である。以上をふまえ、今回は3年生の現代文の授業の発展形として、「ミニ新聞の作成」という題材を設定した。

4.指導について

(1)生徒について

男子9名、女子33名、計42名の普通科・文系クラスである。まじめにこつこつと学習に取り組む生徒が多い。これまでの現代文の授業では教科書教材による読解中心の授業を行ってきたため、自ら問題意識を持って行動したり、表現したりすることを苦手とする傾向がある。

(2)内容について

3〜4人のグループに分かれてそれぞれにテーマを決め、各テーマについて情報を収集、社会の実情や問題点・解決策などを考察。その内容をもとにB4サイズ1面または2面のミニ新聞をパソコンを使って作成し、グループごとに発表する。

(3)設備について

・新聞作成については、情報教育室のコンピュータにインストールされている

ワープロソフト「一太郎Ver.8」を使用させた。

・インターネットによる情報収集については、本校ではまだ生徒が自由に利用

できる体制は整っていないため、申し出た生徒に対して職員室のコンピュータ

を利用して情報を収集させた。

5.指導計画

・ワープロソフトによる紙面編集の練習  ……4時間

・グループに分かれてミニ新聞の作成   ……6時間(本時6/6)

・グループごとの発表と意見交換          ……2時間

6.本時(第10時)の指導内容

活  動  内  容

指導上の留意点

導 入

 いくつかのグループに、ミニ新聞作成の進展状況を報告してもらう。

 紙面や内容の特徴をわかりやすく伝えさせる。

 モニター画面を利用。

展 開

 ミニ新聞の完成に向けて編集作業を続ける。  各グループを巡回してアドヴァイスを行う。

まとめ

 次の授業の予告等。  グループごとに発表の準備をしておくように指示する。

 

 

各グループが作成したミニ新聞のテーマ一覧はこちら

 

 

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