北海道紀行その1
7月2日から6日の5日間にわたって北海道を旅しました(といっても実は修学旅行なのですが……笑)。
とにかく日野庵主人はじめての北海道体験。
千歳空港に降りたった後、まずは白老(しらおい)からスタートです。
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アイヌ民族博物館がある白老のポロトコタンは、もともとアイヌのことばで「湖(ポロト)の村(コタン)」という意味だそうです。現在も博物館の傍には美しい湖が広がっていました。おそらくアイヌの人々はその昔、この湖岸に村をつくり、魚を捕ったり、木々の実を採取したり、狩猟を行ったりしていたのでしょう。私の記憶では、それはちょうど、三方町(福井県)の縄文博物館で見た縄文の人々の生活と共通しているようです。
ポロトコタンには「チセ」と呼ばれるアイヌの家屋が復元され、中には生活用具も保存されています。
村の広場では、アイヌの文化を語りつぐ人々が、その踊りと唄を披露してくれました。竹と糸で作った素朴なアイヌの楽器「ムックリ(口琴)」の響きが村の中にこだまします。
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2日目はまず昭和新山へ。 今も生々しい山肌からは、白煙が吹き上がっています。
あのときから1年が経過する有珠山の噴火跡。不気味な噴煙を上げる二つの噴火口が、思いのほか道路や家屋に近かったことに驚きました。有珠山噴火についてはテレビや新聞で情報を得ていたとは言え、やはりそれは知識としての情報に過ぎません。〈現実〉は、体験の中にしか存在しないと、あらためて感じました。
霧の中の洞爺湖を眺め、北海道紀行その1を終了。