北海道紀行その3
4日目の後半は小樽から札幌に移り、名所を散策。
明治11年に札幌農学校の演武場として建てられたという札幌のシンボル、時計台。今は改修工事を終え、木陰を吹く風に静かにたたずんでいました。
札幌は、京都と同じく碁盤の目状に道路が走る街です。南北は大通公園を基準にして北1条・北2条……、南1条・南2条……というように、東西は創成川を基準にして西1丁目・西2丁目……というように、通り一本ごとに数が増えていきます。ただ、実際に街を歩いてみて感じたのは、京都というよりも東京の銀座のあたりに雰囲気が似ていること。考えてみれば、札幌は明治につくられた街。日野庵主人の直感も、一理あるのでは……。レンガ造りが美しい北海道庁旧本庁舎も、建てられたのは明治21年だそうです。
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北海道大学でクラーク博士像と初対面。羊ヶ丘のクラーク博士は彼方を指さし、かなりのエンターテイナー性を発揮していますが、こちらはもの静かな学者はだ(?)です。
有名なポプラ並木。北大のメインストリートから少しはいったところにひっそりとありました。ポプラの大樹がかなり年老いて、倒れる危険性があるため、今はこの並木道を歩くことができないのが残念です。
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5日目、旅の最後に、苫小牧のノーザンホースパークを訪れました。このパークに隣接するエリアでは、競走馬の調教が行われています。全力疾走を終え、ゆっくりと木立の間を歩むサラブレッドを撮影することができました。
馬車を引く道産子に別れを告げ、北海道の旅はすべて終了です。