信州紀行その3

 

 信州紀行は、いよいよ松本編へ突入です。

 

        

 松本は国宝・松本城をシンボルとする城下町であるとともに、明治以降の近代化の中にあっても信州の文化の中心となった所です。重要文化財に指定されている旧開智学校が建造されたのは明治9年。日本最古の洋風学校建築の一つとして有名です。また、旧制松本高等学校(左写真)は、多くの文化人を輩出し、辻邦生や臼井吉見などが青春時代を過ごした場所として、あるいは、北杜夫の『どくとるまんぼう青春期』の舞台としても知られています。

 

 今回松本を訪れて最も強く感じたのは、多くの歴史的な文化遺産が、今の人々の生活にも自然に溶け込んで、現代の松本に独特の文化的雰囲気を作り上げているということ。実際、旧制松本高等学校の敷地はあがたの森公園として市民に開放され、親しまれていますし、松本城の周辺も、観光客だけのスポットではなく、市民の憩いの場として人々の日常生活に根付いていました。

  

 

 

 

     

 そして、松本へ来たらやはり一度は食さないといけないのが、馬肉でしょう。「馬肉だったらやっぱりあの店だ」と言われ、夏祭りの準備をしていた地元のおじさんに道を尋ねつつ、たどりついたのがこの三河屋。さくら丼、串焼き、馬刺を、一気に平らげました。それから、このほかに日野庵主人お気に入りの店としては、信州大学前のど根性ラーメン。やさしくテキパキしたおばちゃんが、一人で切り盛りしているお店です。とってもおいしいよ!

 

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