2008年12月21日(日)
学会、講習会に参加しますので・・・

 12月は手術、重症患者が多く忙しいです。気が付いたらもう年末でした。本日は講習会に参加して来ました。動物病院は毎年4〜6月が忙しいので、7月から学会や講習会に参加する機会がが多くなります。今年参加したものを列記してみました。

●2月 日本獣医師会学会年次大会(高松)
●3月 眼科学講習会(福井)
●3月 整形外科学講習会(富山)
●7月 胃腸器外科学講習会(大阪)
●8月 腫瘍学講習会(大阪)
●8月 中部獣医師大会にて学会発表(富山)
●9月 循環器講習会(名古屋)
●9月 呼吸器学講習会(福井)
●10月 臨床繁殖学講習会part1(福井)
●11月 臨床繁殖学講習会part2(福井)
●11月 神経病学講習会(福井)
●12月 神経病研究会(京都)
●12月 皮膚病学講習会(富山)

 気が付いたら特にこの5ヶ月間で10回、2週間に1回は参加していました。私はこのような毎月の学会、講習会の参加を大学生の時からも含め十数年続けています。講習会の内容を見て頂けると分かると思いますが、小動物獣医師はありとあらゆる分野に対応するために様々な分野を勉強しなくてはなりません。日本には欧米のような公的な獣医師専門医制度が無いためです。しかしこれはプラスに考えれば動物の体を全体で診断治療出来る事と考えています。私は欧米にありがちな眼科は診察できるが胃腸病は診断できないような獣医師にはなりたくないと思います。

 学会、講習会の殆どが日曜日のため私は日曜日は不在の事が多いです。入院の動物はもちろん動物看護士が世話していますが、日曜日の急患はあまり対応できません。日曜日は福井市のさくら通り動物病院さんなど午前中に診察している病院にお願いしています。1〜3月も内科学アカデミー、血液病学、泌尿器外科学など、毎月学会等の予定がすでに入っています。日々進歩する獣医学に対応するため、診断治療の困難な難病のわんちゃんねこちゃんをひとりでも多く救うためです。どうか日曜日の不在をご理解下さい。

2008年12月25日(木)
クリスマスイブの夜に !?
術後CT検査

 クリスマスイブの夜はいかがお過ごしでしたか?家族でパーティーですか?いいですね。私は手術していました・・・。椎間板ヘルニアのダックスフントが入院したためです。両後肢が重度に麻痺し立てなくなっていました。脊髄造影CT検査をすると第1腰椎で脊髄が左側へ半分以下に押しつぶされていました。このままでは間違いなく下半身不随となりますので緊急手術が必要です。椎体の一部を削り取り髄核を摘出します。さらに硬膜を切開し脊髄が正常であることを確認しました。これならリハビリ次第で1〜2ヶ月で再び歩けるようになりそうです。手術後に再度CT検査をして髄核を全て摘出した事を確認して終了した時はすでに夜の10時でした。クリスマスイブの夜にほか弁で手術に参加してくれたスタッフ達に感謝です。本当にダックスの椎間板ヘルニアは多く、年間で20頭手術しています。早期手術により90%以上が歩行可能にまで回復しますが早期診断治療が必要です。内科療法で悪くなってからでは手術をしても遅いのです。ダックスフントの他に、ビーグル、シーズー、ウエルシュコーギー、ペギニーズなどの犬種に多く発症しますが他の犬種でも起こりえます。急に首や背中を痛がったり立てなくなったらすぐに受診して下さい。

術後CT検査
2008年12月29日(月)
ペット税について
 自民党の動物愛護管理推進議員連盟は、犬や猫などの飼い主に課税する「ペット税」の導入に向けた議論を近く開始するそうです。

 ペット税の税収は、
〈1〉ペットと飼い主の特定につながる鑑札や体内埋蔵型マイクロチップの普及
〈2〉自治体が運営する動物収容施設の収容期間を延長するための運営費
〈3〉マナー向上の啓発運動費用
などに充てる方向とのこと。

 詳細がまだ何も決まってないので賛否については判断しかねますが、動物の飼育環境が見直され、1頭の命がより大事に扱われる社会に改善される事を願います。
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