2009年1月12日(月)
ついに降りましたね

 明けましておめでとうございます。昨日ようやく越前市に雪が積もりました。病院の駐車場にも2日間で30センチくらい積もりましたが、昨年購入した除雪機があるから大丈夫♪と思っていたら2日連続で故障してしまいました。1日目は金属片、2日目は小石が原因です。除雪車がどけて行った雪の中には何が入っているか分かりませんから。回転する刃物がボルトで固定してあり、ボルトが折れただけなので自分で交換すればOKです。でもオーガ内の雪を溶かさないと交換できないんですよね。結局はスタッフと雪かきです。何とか朝の診察にギリギリで間に合いました。先週まで積雪が無く例年よりも病院が忙しかったので、これで少しHPを触る時間も作れるかなと思います。

2009年1月19日(月)
今度はヒルズ製品が価格改定です

 2009年2月1日からヒルズ療法食が価格改定される通知が来ました。最近の為替レートおよび穀物価格の変動などから考えても、このタイミングでの価格改定は予定されていた事とはいえ理解しがたいものがあります。メーカー側の一方的な値上げのため私の力ではどうにもなりません。申し訳ございませんがご理解をお願い致します。もし他のメーカーに変更したい方がいらっしゃいましたらご相談下さい。受付にて他社の療法食サンプルをお渡しいたします。
 なお犬w/d3kg、猫c/d500g、2kg、4kg、猫m/d2kg、猫s/d2kgはほぼ価格据え置きとなっています。それ以外の製品は価格改定対象と思って下さい。

追加;当病院では暫定措置として2月7日(土)までヒルズ療法食を価格据え置きと致します。翌週からは価格改定致しますのでご了承下さい。

2009年1月21日(水)
ペットフードの法規制

 今回もペットフードに関する大事なお話です。環境省及び農林水産省では、平成20年6月に公布された「愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」に基づき、愛玩動物用飼料(ペットフード)の製造の方法の基準、表示の基準及び成分の規格の設定を検討しております。
 これが何を意味するかと言うと、今頃になってやっとペットフードの成分を法的に厳しく監視しようという動きが出てきたと言う事です。例えばペットフードを売れば儲かりそうだと、犬猫の栄養学に無知な会社が余り物の飼料や枝肉などを混ぜ合わせ販売したとしても現在の法律では規制出来ません。知らなかった人にはショックな話かもしれませんがこれが現状です。
 現段階で飼主さんが出来る事は、ユーカヌバ(アイムス)、ロイヤルカナン(ウオルサム)、ヒルズ(サイエンス)といった自社で動物栄養学を研究しペットフードを開発しているような一流メーカーの商品を選んで頂くか、飼主さん自身で犬猫の栄養学を勉強して毎日手作りのゴハンを作ってあげるかです。間違ってもネットで適当なものを購入したり、セール品に飛び付いたりしないで下さい。

2009年1月30日(金)
早期診断を必要とする目の検査
犬の緑内障

 急に目がしょぼしょぼしてきたり、充血して赤目になってきたときはすぐに診察が必要です。パグやシーズーのような目の飛び出ている犬種は眼球をぶつけて角膜潰瘍を起こしやすいです。フルオレセイン染色液を眼球に滴下すると角膜の傷に染色液が付いて緑色に変色して傷が発見されます。
 高齢になってから目やにが多くなってきた時は乾性角結膜炎の疑いがあり、涙量測定検査を行います。涙がほとんど出ない免疫的性疾患で生涯の点眼治療を必要とします。治療が遅れると角膜炎がひどくなり角膜の透明性が失われ失明することもあります。
 また充血して目が見えにくくなってきた時や眼球が飛び出てきた時は緑内障が疑われますので眼圧測定器「トノペン」で目の圧力を測定します。目に局所麻酔の点眼薬を入れて5回ほど角膜にピピッと当てて測定完了です。眼圧が25mmHg以上になったら要注意で、30mmHg以上なら要治療です。これも早期に診断治療を行わないと視神経が圧迫され失明しますので検査が必要です。ここ数年検査をしていますが以外に犬の緑内障は多いようです。
1・急に目がショボショボする(目を痛がる)
2・目が充血する
3・目が見えにくそうだ
4・目やにを拭いても出てくる

 このような症状が見られたらすぐに獣医師の診断を受けて下さい。眼科検査器はいずれの動物病院にもあるものではありませんので、かかりつけの病院で検査が出来ない場合は紹介をしてもらうと良いでしょう。

眼圧測定器「トノペン」
犬の角膜潰瘍
Copyright (C) 2005-2009 Takefu Animal Medical Center. All Rights Reserved