毎年2〜4月は当病院でも猫の避妊去勢手術数が増加します。発情して妊娠すると困るから、あるいは発情してから鳴いて鳴いてやかましいから、といった理由がほとんどでしょう。
メス猫の発情の真っ最中は避妊手術が原則できません。理由は以下の通りです。
1・手術時に子宮から出血しやすくなる危険性がある
2・初回の発情中に強引に避妊手術を行うと異常な乳腺過形成を起こす危険性がある
「でもうちのネコちゃん、発情が終わって先生のところで避妊手術を受けようと思ったらまた発情始まったのよ〜」という飼主様からの相談も多いのです。犬と異なり、猫は繰り返し発情が可能です。
そのような場合は発情を抑える注射があります。注射1本で2〜4日後には発情が止まります。その間に避妊手術をしてしまえば良いのです。
またメス猫は1歳未満のうちに避妊手術を受けると乳癌の発生率が著しく低下するというメリットもあります。ちなみにオス猫は健康であれば発情中でも去勢手術が可能です。
手術は完全予約制です。お電話にてご相談下さい。なお当病院では犬猫の安全性を最優先に考え、避妊去勢手術後の当日退院は原則としてお勧めしておりません。
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