2009年3月17日(火)
殺鼠剤(猫いらず)の誤飲
殺鼠剤

 室内犬や猫の誤飲はよくありますが、特に危険なのが殺鼠剤、通称「猫いらず」です。毎年数頭あるのですが、この赤いクスリ、なぜこんなものをよく食べたがるのか不思議です。殺鼠剤の成分は主にワルファリンやクマリンなどの抗凝固剤です。つまり血液が全身の臓器から出血して止まらなくなり鼠が死ぬので、ワンちゃんネコちゃんももちろん危険です。
 飼主さんが誤飲を気が付いてくれた時はすぐに来院して薬を使って催吐させます。これでほぼ安心ですが、殺鼠剤の効果は種類により2〜3週間程度体内で維持されるので、油断はできません。
 殺鼠剤の誤飲をすぐに気が付かなかった場合、数日後に口から血がダラダラ出て元気食欲がないなどの症状が出ます。これは極めて危険な状態です。すぐに入院してもらい肺出血などをレントゲンで確認して、解毒剤を毎日注射して、貧血であれば輸血も同時に行います。
 室内飼育の誤飲は毎日のように来院があります。家族全員で注意してあげて下さい。うっかりじゃすまないこともあるのです。

嘔吐させた殺鼠剤
2009年4月9日(木)
土曜日の午前中は混み合います
 4月になりこれから動物病院は6月上旬まで特に忙しくなります。狂犬病予防注射、フィラリア予防が始まるからです。毎年の事ですが月曜日と土曜日の午前中は特に患者さんが多く来られます。受付管理システムにより待ち時間を少なく出来るよう努力していますが、それでも土曜日の午前中は診察待ち時間が30分〜1時間程度とかなり混み合います。6月まではなるべく平日か土曜日の午後の来院をお願い致します。少しでも患者さんと対話する時間を持ちたいと思います。
2009年4月12日(日)
今年初めて桜を見ました
越前市味真野小学校の桜  毎日夜まで仕事をしていると1週間病院から出ていないことがよくあります。気が付いたらもう桜が満開を過ぎていました。昨日は家族で夜桜見物でした。越前市味真野小学校の校庭の中央に1本の立派な桜の木がライトアップされています。しかも満月が桜をかすかに照らしていました。桜の名所は数多いですが、学校の校庭の中央に桜が咲くのは極めて珍しいのでしょう。なんと県外からも見物に来られる方がいらっしゃるそうです。小学校の校庭ですのでもちろんお酒は飲めませんが一見の価値有です。8年前までいた岡山県津山城の数千本の桜の下で病院のスタッフと宴会したことがふと懐かしく思い出されました。
2009年4月19日(日)
飼主さんのマナー
 本日は地元の越前市役所前で狂犬病の集合注射に行ってきました。200頭以上のワンちゃんが来ていましたが、そこで一つ残念な事がありました。さあ終わって帰ろうとした時、市役所の敷地内に大きな犬の糞が持ち帰らずに放置されていたことを聞きました。それに気が付いた市役所の方と思われる男性の方が、狂犬病の担当でもないのに、嫌な顔もせずビニール袋とティッシュを持って糞の片付けに行かれました。
 ほとんどの方はウンチ袋を持って散歩されていると思います。注射会場でも持って帰られる方を見かけました。全ての方が動物を好きなわけではないでしょうし、もし自宅の玄関前に犬の糞が置かれたままにされたら誰でも不快なはずです。駅や役所が全面禁煙になる時代です。タバコのポイ捨てのように、一部の心無い人の行動により、飼主さんやワンちゃんが肩身の狭い思いを感じる事がないよう共存できる社会にしたいですね。
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