以前に紹介しました猫のえのきが昨日肥大型心筋症による心不全で亡くなりました。9歳10ヶ月でした。人間で言えばまだ55歳、もう少し長生きさせてあげたかったです。昨年7月に病気が見つかり投薬を開始し、12月末には一時呼吸困難となりながらも、犬用強心薬ピモベンダンを試験的に追加投与後、劇的な改善がみられました。それ以降はずっと元気でもう治ったんじゃないかと思うほど飛び跳ねて他の猫たちと遊んでいました。しかし5月25日から容態は急変しICU装置内で点滴治療しましたが、それから3日後も容態は改善せず、これ以上苦しませてはかわいそうだと私の判断で安楽死を選びました。息をひきとったえのきの顔は安らかな寝顔でした。
心臓病、腎臓病、内分泌病、腫瘍など様々な病気でお年寄りの犬猫の通院に来られる方は多数いらっしゃいます。うちのえのきが長生きできなかった分、患者さんたちには少しでも長生きできるよう願い、高度医療だけでなく今回の経験を生かして患者さんのお気持ちに近づいて動物医療を続けていきたいと思います。ありがとう、えのきくん。
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