2009年10月23日(金)
院長室に金魚

 しばらく更新できていませんでした。9月の連休明けからずーっと手術がありHPどころではありません。しかも今月は4回の日曜日のうち3回も講習会があり、私の今月の休日はわずか1日です。その貴重な1日はもちろん家族サービス、子供2人と奥さんとで近所のイベント会場に行き金魚すくいをしました。今は院長室の金魚鉢で泳いでいます。犬猫のようにふれあう事はありませんがかわいいものです。3歳の息子に犬猫の世話はまだ難しいでしょうから金魚にエサをあげることから始めてみようと思います。11月からは病院も静かになると思うので皮膚病の更新も再開しましょう。

2009年11月15日(日)
野生動物の治療について感じること

 野鳥が倒れていた、カモシカが動けないなどと市を通じて動物病院に連れて来られる方がいます。軽症であれば治療して自然に帰すのは良い事だと思います。しかしほとんどは人間に触られるくらいに弱り果てている事が多く、鳥の羽が折れている場合は自然復帰は不可能と判断され残念ながら安楽死になります。

 自然界で動物が倒れるとそれを栄養とする生物が必ずいます。それを考えずに人間が連れてきて処分してしまうのは生態系を乱すことになり、それを食べれなかった動物が餓死していくのです。これでは野生鳥獣保護と言いながら本末転倒の結果になりかねません。野生動物と犬猫を同じ目線で考えてはいけないのです。

 動物好きの皆さんはどうお感じになられますか?私は衰弱した野生動物が病院に連れて来られるたびに疑問を感じてしまいます。

2009年11月17日(火)
新生児の仔猫の入院
生後1週間の仔猫の授乳

 今月は生まれて間もない仔猫の入院が続きます。殆どは体重150〜200グラムと小さく、体温計で測れないほどの低体温と心拍数低下で瀕死の状態になっての緊急入院です。すぐに骨髄カテーテルを設置して急速点滴と酸素投与が始まります。容態が安定したら血液検査とレントゲン検査をして基礎疾患が無いかを確認します。2〜3日で体温が安定して元気が出てくれば食道カテーテルを入れて人工ミルクを1日数回強制給餌します。それで元気になってくれれば1〜2週間授乳をします(画像上)。さらに元気なら離乳食を与え(画像下)、生後3〜4週間で自力で採食ができてようやく退院です。

 生後2日以内の母乳(初乳)の中に免疫が含まれており、初乳を飲んでいない場合は助かる事はできませんが、低体温や栄養不良の問題だけなら集中治療により小さいながらも助かる事が多いのです。わずか200グラム前後の仔猫でも必死に生きようとミルクを吸う姿に生命の力強さを感じずにはいられません。何とか助かって育って欲しいものです。

骨髄から点滴をして元気に食べるようになった仔猫
2009年11月20日(金)
ペットフードの使用期限
 ペットフードって開封後どのくらい与えて大丈夫だと思いますか?先月の富山での肝臓病学の講習会で話ですが、開封後2ヶ月以上経過したフードや、セール品の粗悪なフードを与え続けた犬の血液検査をすると肝酵素(AST、ALTなど)が上昇するそうです。つまり酸化による有害な物質を解毒しようと肝臓に負担がかかっているわけです。

 講師の先生は飼主さんに「あなただったら1週間前に開封して放置したポテトチップスをわざわざ食べますか?」と例を挙げて飼主さんに説明するそうです。確かに納得です。少しでも安くしようと大きめのを購入される方がいますが、ペットフードは開封後1〜2ヶ月で使いきれる量で、ワンちゃんネコちゃんの体重に合わせた大きさで購入して下さい。
2009年12月4日(金)
年末のトリミング予約はお早めに

 年末のトリミングは毎年たいへん混雑いたします。ワンちゃんネコちゃんも綺麗にしてあげて新年を迎える方が多く、すでに12月28〜30日は多数の予約を頂いています。特に30日は予約がほぼ定数に達しています。トリマー3人で頑張っても対応できる数に限りがございますので、ご予約はお早めにお願いいたします。
 なお年末の診察は12月31日昼0時までいたします。

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