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2013年7月15日(月)
獣医神経病学会に参加しました
 連休は東京に行ってきました。獣医神経病学会20周年記念大会で、特別講演としてカリフォルニア大学神経病専門医Dr.Munanaによる「「最新の神経病内科学」を聴講するためです。7月13日は院長不在となりご迷惑をお掛けしました。獣医神経病学会に所属する獣医師は県内では私だけですが、その分最新の治療法を学んできましたので、県内の飼主様へより良い治療をご提供したいと思います。
 その翌日は岐阜で中部獣医師大会の会議と、学会と会議をハシゴしてきました。正直なところは患者さんの治療だけに集中したいところです。よりよい獣医療が提供できる環境を整えるのも私の仕事と思って時間と体が許す限りは頑張っていますのが今はこれで精一杯です。ご容赦下さい。
2013年7月21日(日)
台湾で52年ぶり狂犬病ウイルス確認!
狂犬病予防注射は飼育者の義務です!

台湾で、死んだ状態で見つかったイタチ科の野生動物の狂犬病感染が確認され、政府が17日までに発表しました。台湾での狂犬病感染は人で1959年以来、動物で61年以来ありませんでした。

日本の農林水産省も17日、台湾を狂犬病のない「洗浄地域」の指定から外し、台湾から輸入する犬などへの検疫を強化すると発表しました。

 台湾政府によると、中部の雲林県と南投県で昨年5月から今年1月にかけて見つかった3匹のイタチアナグマの死骸からウイルスを検出、16日に感染を最終確認したそうです。

 これでアジアでの未発生地域は日本とシンガポールのみとなりました。

農林水産省「台湾における狂犬病の発生に伴う犬等の輸入検疫の取り扱いについて」

日本獣医師会・厚労省・農水省からのプレスリリース

狂犬病の発生状況
2013年8月5日(月)
行列のできる法律○○○にて

 日本テレビの某法律バラエティ番組でペットに関する最新法律が特集され、その中で様々な情報が紹介されていました。

犬・猫の飼育数は約2200万頭で、15歳未満の子供の人口約1800万人よりも多い

3世帯に1世帯は犬か猫を飼っている

・首都圏では新築分譲マンションの9割以上がペット可

・1年間で犬1頭にかける金額は2008年で約21万円、2012年で34万円

・殺処分される犬・猫の数は年間17万頭、1日当たり約450頭が殺処分されている

・今年9月から保健所でペットの引き取りを求める相当な理由がないと、引き取りを拒否することが出来るようになった

・熊本市では保健所に持ち込んできた飼主を説得し、昨年度の殺処分数が犬7頭、猫14頭、計21頭にまで削減できた。ちなみに10年前の同施設での殺処分数は年間1000頭だった。

・東京都では保健所でのペットの引き取り費用が最高5800円で、他の市町村でも引き取りを有料化して殺処分数を減らす努力をしている。

・殺処分待ちになっている犬・猫をペットとして引き取る人も増加しており、保健所からの犬・猫返還・譲渡数は、5年前の約33000頭から、現在で約47000頭と増加している。

・昨年6月から、夜20時〜朝8時まで、犬・猫を店頭に展示する事を禁止した。

・多くの市町村で飼い犬の糞を路上に放置する行為を条例で禁止し、大阪府泉佐野市では1000円の罰則を実際に適用した。

 皆さんはこれらを見てどう思われますか?いろいろと考えさせられる数字です。

2013年8月29日(木)
福井県でもマダニから新種ウイルス確認!
マダニ

 マダニが媒介するウイルスによる感染症、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)はことし1月、国内で初めて感染が確認され、過去にさかのぼって調査した結果、これまでに九州、中国、四国、近畿の13の県で39人の感染が確認され、このうち16人が死亡しています。

 厚生労働省の研究班は、全国でマダニを採取するなどしてウイルスの分布を調べていますが、これまでの調査の結果、患者が報告されていない和歌山、福井、山梨、静岡の4つの県のマダニからもウイルスが新たに確認されました。

 マダニが生息する野山にいるシカやイノシシのほか、猟犬の血液を調べた結果、患者が報告されていない福岡、香川、和歌山、三重、長野、富山岐阜の7つの県でもウイルスに感染したことを示す抗体が見つかったということです。

 人が野山や草地に入る場合は長袖、長ズボンを着用し、犬猫には信頼できるマダニ駆除剤を滴下して予防下さい。

フロントラインプラス
2013年9月25日(水)
ハンガーを飲み込んだ?!

(ハンガーの肩部分を切除後のレントゲン画像)
ある日の電話、「犬がハンガーを飲み込んだんです!」
 「・・・ええっ!すぐ来て下さい!!」

 5分後に鉄製のハンガーを飲み込んで窒息寸前の体重2キロちょっとのマルチーズが本当にやって来ました。獣医師生活17年目で初めて見る最悪の光景です。意識はかろうじてあるものの、みるみる舌の色は悪くなり始め、心拍数は落ち始め、明らかに危険な状態でした。食道に入っているのか、気管を穿孔しているのか分かりませんが、とにかく抜かなければなりません。しかし無理に引き抜けば喉は避けて大出血を起こしかねません。すぐに口頭で麻酔の承諾を得て、酸素を吸わせながら、静脈麻酔を最小限に入れ、さあ引き抜こうと思ったのですが、ハンガーの先端は逆向きに曲げられているのでそう簡単には出ません。人差し指を突っ込んで向きを探りながらハンガーを回転させてどうにか抜けました。すぐに舌の色はきれいなピンク色に回復しました。繰り返しレントゲンで気管や肺の損傷が無いか確認し、翌日には缶詰も食べられるまでに元気になりました。食道穿孔の心配もないようです。

 訓練されたスタッフが数人いて、患者さんがすぐに来れる距離だから助かった患者さんでした。この仕事をしていると予想を超えた事態に遭遇します。驚きの連続です。

(喉から摘出されたハンガー)
2013年11月25日(月)
2014年カレンダーをお渡ししています

 受付にて来年のカレンダーをお渡ししています。特に来院予定のない方でも、今年当院にて予防接種を受けている飼主様であればどうぞ受取にいらして下さい。犬カレンダーと、猫カレンダーを用意しました。お早目にどうぞ。