2005年3月23日(水)
子犬のしつけは必要です!

2歳のマルチーズの子がトリミングのカットに来ました。性格がかなりキツイのでいつも事前に鎮静剤を飲ませてもらっています。しかし今日は特に機嫌が悪いらしく、すでに飼主さんの指を噛み付いていたため、飼主さんの指は1.5倍(!)に腫れ上がっていました。口輪をして首から下は何とかカットできましたが、顔周りのカットはとても出来ません。仕方が無いので飼主さんの許可を得て吸入麻酔をかけながらカットをしました。これもすべて子犬の時にしつけをしなかったために起きた悲劇です。最近は小型犬に人気がありますが、しつけをせずにただ可愛がりすぎたためそのまま成犬になり、気が付けば家の中で飼主さんより犬の方が偉くなっている事がよく見受けられます。成犬になってからしつけをし直すのは非常に大変な事です。可愛がるのと甘やかすのは違います。しつけはワンちゃんのためでもあり、飼主さんのためでもあるのです。

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2005年3月22日(火)
よかったですね。
右下眼瞼内反症

さっそく患者さんからホームページ見ましたっていうメールを頂きました。ありがとうございます。右目の炎症で来院したねこちゃんの飼主さんです。角膜炎の原因は右下眼瞼内反症でした(写真上)。まぶたが内側に反り返ってしまったために角膜に刺激を与えて角膜が炎症を起こしていたのでした。手術をしてから5ヶ月が経ちましたが、その後も調子良く、元のきれいな目に戻ったとの事です(写真下)。入院で体重が少し減りましたが、その後は食欲も旺盛で大きくなり、今は体重6キロオーバーだそうです!まあほどほどに・・・お礼のメールを頂けるとやはり嬉しいですね。やはりこの仕事にやりがいを感じます。

手術後
2005年3月19日(土)
ホームページ開設しました!
えのきちゃん

はじめまして、院長の墨崎です。ようやく病院のHPを開設しました。開院から2年が経過してしましました。忙しさにかまけて遅くなってしまいましたね。これでやっと病院から飼主の皆様に情報発信ができると思います。あ、この猫は僕が岡山から連れて帰って来た猫で「えのき」といいます。目に入れても痛くないくらい可愛い存在ですね、って痛いか・・・。初日ですのでとりあえずはこの辺で。今後とも宜しくお願い致します。

2005年3月26日(土)
犬の散歩は気をつけて下さい。
静香ちゃん

今週も忙しい1週間が終わりました。ホテルの猫を除いて、全ての入院患者が無事帰ってほっとしています。しかし今週は急性肝不全などの中毒症状で2頭の若いワンちゃんが亡くなりました。飼主さんの気持ちを考えると本当につらい事と思います。毎年の事ですが、この時期から特に有機リン系中毒などの症状で痙攣発作を発症して病院に担ぎ込まれる犬が多くなり始めます。どうか飼主の皆さんは散歩中に気をつけて下さい。本文とは関係ありませんが、写真は病院の新しい猫で静香ちゃん(メス、5ヶ月)です。院長の顔を見ると飛んで逃げて行きます(涙)。

2005年3月29日(火)
アトピー性皮膚炎でお悩みの飼主さんに朗報です!
先日京都へ学会に参加して来ました。新しい情報として、アトピー性皮膚炎の治療に減感作療法が日本でも受けやすくなった事です。今までは一部の獣医師が個人輸入などで注射液を入手するに留まっていました。今後は検査結果を基にそれぞれの犬猫に適したオーダーメイドの減感作療法を受ける事が可能となり、これは画期的なことだと思います。もちろん全ての犬猫が適応ではありませんが、今回のデータでは50%の動物で皮膚炎の症状が改善したとの事です。アトピー性皮膚炎と診断された犬猫で副腎皮質ホルモン剤を使用していても皮膚炎が再発しやすい、また少量の副腎皮質ホルモン剤で調子は良いのだけれど、副腎皮質ホルモン剤を使用しないで改善する治療法を受けてみたいという場合などは適応になると思います。ただし2日毎から始めて1週間〜1ヶ月毎に注射を受けて、さらに治療に3〜12ヶ月を必要としますので、非常に根気の必要な治療です。このような治療法が日本国内でも普及する事でペットのアトピー性皮膚炎に悩む飼主さんが少しでも減少してくれればと思います。